今年の新麦シーズンに先立ち、ポスターを制作いたしました。
イラストは、パンラボの表紙画でおなじみの堀道広さんにお願いいたしました。
店頭やパン教室内などにお貼りいただき、雰囲気を盛り上げていただければと思います。
定価:1枚300円
送料:1枚300円、2枚以上400円
いまお申し込みいただいた方は8月3日に発送いたします。
お申し込みはこちらから
https://ssl.form-mailer.jp/fms/8dcab24c455754
このたびNPO法人新麦コレクションは九州支部を設立、パンストックオーナーシェフ平山哲生が支部長に就任いたしました。
それを記念して、国産小麦の使い方をわかりやすく解説する講演会を行います。
来る8月10日に解禁となる九州の新麦。
それに先駆け、新麦として発売される九州産小麦で平山が作ったアイテムを提案いたします。
また、東京の人気ベーカリー「365日」杉窪章匡と新麦コレクション理事長・池田浩明が来場。
新麦コレクションの意義と、今年度の各店舗様でのお取り組み方法についてご説明いたします。
◎出演 平山哲生(パンストック、新麦コレクション九州支部長)
池田浩明(パンラボ、NPO法人新麦コレクション理事長)
杉窪章匡(365日、NPO法人新麦コレクション副理事長)
◎日時 2016年7月25日(月)
開場 12時半 開始 13時 終了 16時
◎場所 ㈱丸菱 福岡支店
福岡市中央区那の津三丁目1番16号 TEL092-717-7310(担当・松本)
◎主催 NPO法人新麦コレクション
◎対象 プロとしてご活動されているパン職人の方に限らせていただきます
◎料金 無料
*先着順。満席になり次第、締切とさせていただきます。
◎紹介アイテム(予定)
大陽製粉「みなみの穂」 / 熊本製粉「Premium T」
(バゲット・リュスティック・カンパーニュ)
◎協賛(順不同)
㈱丸菱 / 大陽製粉株式会社 / 熊本製粉株式会社 / かわさきパン博事務局
◎懇親会
17時から19時まで近くの居酒屋で講師との懇親会を予定しております。
(料金4000円程度。詳細は追ってご連絡)
◎お申し込み
https://ssl.form-mailer.jp/fms/8d32b297450886
◎問い合わせ
NPO法人新麦コレクション事務局まで
mugikore@gmail.com
江別製粉主催の「北海道産小麦製パン講習会・交流会」(ベーカリー様向け)
が北海道江別市の江別製粉で7月7日に行われます。
講師は大阪パンデュースの米山雅彦シェフ、東京ブーランジェリーレカンの割田健一シェフ
修業時代から親交のある2人ですから息のあったコラボレーションが見られると思います。
2人にとって思い入れ深い小麦生産地での講習会でもあり、どんなオマージュをパンに込めてくるのか、とても楽しみです。
講習会終了後には、野幌の「イルマットーネ アルル」に場所を移し、お二人のシェフを囲んでの
交流会を行います。
古いレンガ工場跡を利用した赴きある店舗で、地元の小麦を使ったピッツァなど、地産地消のメニューがお楽しみいただけます。
お申し込みはこちらまで
http://haruyutaka.com/info/2016/05/-7.html
(定員50名)
翌8日には、小麦畑を巡るツアーを行います。
(こちらもベーカリー様・プロ向けとなります)
新麦コレクション理事長・池田浩明とともに、パン職人なら一度は見ておきたい小麦の生産現場を巡ります。
キタノカオリやハルユタカの故郷である畑を訪ねる他、江別製粉の工場を見学したり、はるきらりなどの育種を行った中央農業試験場を訪ねたり。
育種→栽培→製粉という北海道産小麦がベーカリーに届くまでの全行程を一日で巡る旅になります。
小麦に対する思い、パンに対する熱量が変わるきっかけになると幸いです。
小麦畑ツアー
7月8日
8:45 江別駅集合
9:00 江別製粉工場見学
10:00 江別 春よ恋・ハルユタカ・ゆめちからの畑を見学
11:00 パン屋きみかげ訪問
13:00 岩見沢 キタノカオリの畑を見学
14:00 中央農業試験場訪問(実験農場の見学、育種の先生のお話)
16:00 新千歳空港解散
料金5000円(当日お支払い)
小麦畑ツアーに関するお申し込み、お問い合わせはこちらまでお願いします。
mugikore@gmail.com
氏名、店名(お勤め先)、携帯電話番号をお書きください。
(応募者多数の場合は締切らせていただくことがあります)
6月27日、秋葉原の正栄食品工業で、国産小麦講習会を行います。
講師は、杉窪章匡(365日)、片根大輔(カタネベーカリー)、栄徳剛(ブラフベーカリー)。
以下、詳細です。
ベーカリー各位
平素は格別のお引立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
このたび新麦コレクションでは国産小麦講習会を開催することになりました。
8月10日に九州から解禁となります、新麦の季節に先立ちまして、国産小麦の品種ごとの特徴や製法をご紹介させていただこうと思います。
ご多忙のところ恐縮ですが、是非ご来場くださいますようご案内申し上げます。
講師
杉窪章匡(365日、NPO法人新麦コレクション副理事長)
片根大輔(カタネベーカリー、NPO法人新麦コレクション理事)
栄徳剛(ブラフベーカリー、NPO法人新麦コレクション理事)
時間
2016年6月27日
開場 9時半 開始 10時 終了 17時
場所
正栄食品工業㈱2F講習会場
(東京都台東区秋葉原5-7)
*駐車場がございません。お車の方は付近の有料駐車場をご利用ください。
対象
プロとしてご活動されているパン職人の方に限らせていただきます
料金(昼食代込み)
新麦コレクション会員 8000円
非会員 10000円
(収益はNPO法人新麦コレクションの活動に充てさせていただきます)
実演アイテム(予定)
杉窪
ぼくらのパン(櫛澤電機・ぼくらの小麦)
サヴァラン(熊本製粉・南のめぐみ)
アイテム未定(布袋食糧・きぬあかり)
片根
ミューズリー(素材舎・桑名もち小麦)
食パン(前田食品・ゆめかおり)
バゲット(江別製粉・春よ恋100)
栄徳
ミルクフランス(前田農産・はるきらり)
全粒粉食パン(大陽製粉・みなみの穂、ろのわ・チクゴイズミ)
ベーグル(ヤマチュウ・月の魔法[ゆめちから])
*アイテムは変更される場合がありますので、ご了承ください。
主催
NPO法人新麦コレクション
協賛(順不同)
江別製粉株式会社 / 大塚食品株式会社 / 株式会社 櫛澤電機製作所 /
株式会社 山本忠信商店(ヤマチュウ) / 株式会社保田商店(素材舎) /
熊本製粉株式会社 / 正栄食品工業株式会社 / 大陽製粉株式会社 /
布袋食糧株式会社 / 前田食品株式会社 / 前田農産食品合資会社
お問い合わせ先
NPO法人新麦コレクション 池田浩明
mugikore@gmail.com
(会場の正栄食品工業へのお問い合わせはご遠慮ください。)
申込み
下記、フォームにご記入ください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/2ee1c6b5437797
または、下記ご記入の上、FAXでお送りください。
FAX:048-610-8726
ご参加者名
貴社名
お役職
貴社ご住所
電話番号
メールアドレス
FAX番号
講師へのご質問など
どうぞよろしくお願いいたします。
4月23日(土)~24日(日)に行われる、新麦コレクションの九州・小麦畑ツアーのご案内。
熊本の有機栽培農家・東博己さんの畑(ろのわ)を訪ねます。
福岡の国産小麦を使用する名物パン屋さん3軒をまわり、翌日には福岡県・川崎町で行われる「かわさきパン博2016」にも。
パンが好きな方にはきっとたまらない、大満喫の2日間になることはまちがいありません。
北海道に次ぐ麦どころである九州の小麦畑をぜひご覧ください。
1日目午前は福岡で人気3点を巡ります。
パンストック…朝から行列ができる大人気店。入っただけでテンションがあがります。
フルフル…地元・福岡の辛し明太を塗ったでっかい明太フランスが有名な、こちらも大人気店。
ブルージャム…365日・杉窪章匡シェフのプロデュース店。食材の王国・九州の地元食材使用。
1日目午後は熊本県菊池市に移動し、有機栽培農家・東さん(ろのわ)の畑にうかがいます。
東さんに小麦のこと、栽培のことをうかがう、自然の授業です。
自家製粉する小屋で製粉も見学していただきます。
宿泊は小倉。
夕食は小さなフランス料理店ポトフでパンに合う料理をいただきます。
その日に買ったパンを食べていただける他、知る人ぞ知る若手の実力派「いちかわ製パン店」のパン・デ・ザミ(大きく豪快に焼いたパンを切り分けて食べるスタイル)も、ご用意いたします。
2日目は「かわさきパン博2016」へ。
世田谷パン祭りに肩を並べるほどの動員力を誇るビッグイベント。
福岡県内外のパン屋さんが勢揃いします。
お申し込み・詳細はこちらまで
http://ep.nta.co.jp/kansaikaigai/16SHINMUGICHIRASHI0309.pdf
(リンク先のPDFをプリントアウトして、ご使用ください。
FAXでお申し込みいただくか、スマホなどで写真を撮ってこちらのアドレスへメールでお願いします。→ Kansaios_office@nta.co.jp )
世界では妊娠や出産が原因で、1日800人もの女性が亡くなっている。
その実態を多くの人に知ってもらうためのチャリティラン大会「ホワイトリボンラン」。
おいしくて安全な小麦があふれる未来を目指す新麦コレクションもこの理念に共感。
365日の杉窪シェフが600個のパンをこの大会のために寄付しました。
全粒粉を使い、ドライフルーツやナッツがぎっしりと入ったパン。
ハートの形に結ばれているのは、途上国の女性たちと共感と連帯の印です。
ゴール地点で参加賞として配られました。
パンは女性たちに大人気。
がんばって走ってきた人たちをたちまち笑顔にしました。
パンはみんなに元気を与えるもの。
新麦コレクションの活動がささやかでも人びとに笑顔と健康を与えるものだということを実感し、私自身も元気になりました。
3/6(日)お台場で行われる『WHITE RIBBON RUN』。
RunGirl[ランガール]と公益財団法人ジョイセフが主催、すべての女性が安全に妊娠・出産できる世界をめざして、参加エントリー費を、途上国の女性支援活動に活用します。
エントリーはコチラから。<2/12締切> ★ www.wrun.jp ★
新麦コレクションはこの理念に共感し、「365日」杉窪章匡さんの協力で、オリジナルパンを提供します。
【WHITE RIBBON RUN】
ランナーにとって嬉しい栄養素材 (トレイルミックスのイメージ)を、おいしいパンに。
杉窪シェフのこだわりは、材料と形にあります。
「とくに女性には、有害物質を体外へ排出する作用のあると言われているドライフルーツを摂ってほしい」という思いで、 無農薬栽培のカレンツレーズン、白いちじくをたっぷり使用。
オーガニックのココナッツやオートミール、 ライ麦や岐阜県産小麦、淡路の藻塩など、 安心で上質なもののみで作られています。
形は、一本の線でできた、永遠に続くハート型。 WHITE RIBBON RUNに参加する女性の気持ちと途上国の女性の気持ちが結ばれるイメージです。
参加したランナー全員にプレゼントされます。
そして、みなさまの参加エントリー費が、 途上国の女性支援活動に活用されます。
3月6日、想いのたすきが全国のランナーから 世界の女性へつながりますように。
エントリーはコチラから。<2/12締切> ★ www.wrun.jp ★
世界で、毎日800人の女性が妊娠・出産・中絶が原因で命を落としていることを知っていますか?
すべての女性が安全に妊娠・出産できる世界をめざして、現在では世界150カ国以上から団体や個人が、ホワイトリボンの名のもとに集い、活動しています。
新麦コレクションは、この理念に共感し、
2016年3月6日(日)、有明・お台場にて行われる『WHITE RIBBON RUN 2016(ホワイトリボンラン)』に、オリジナルのパンを提供します。
このランニング大会へ参加した方全員にプレゼント。
みなさまの参加エントリー費が、途上国の女性支援活動に活用されます。
[WHITE RIBBON RUNオリジナルパン]
は、新麦コレクション理事『365日』杉窪章匡オーナーによるもの。(杉窪オーナーから寄付されています)
このチャリティーランに参加した方しか食べられない、
女性の心とカラダに効くパンは見逃せません!
詳細は近日公開!
エントリーはコチラから。<2/12締切>
★ www.wrun.jp ★
新麦コレクションの冬企画として、
1月20日(水)~25日(月)まで銀座三越7F 催物会場で、
小麦が主役のベーカリー&カフェをオープンいたします!
題して、「春を待ちわびて、パンとコーヒー。」
カネルブレッド。
弱冠28歳の平山翔さんがシェフを務めるパン屋。
フォカッチャや食パンはもとより、メロンパンやあんばたまで。
彼の作るパンからは小麦の声が聞こえてきます。
キタノカオリ、はるきらり、ミナミノカオリ、ディンケル小麦、ゆめかおり…。
小麦のフレーバーや食感を、副素材やフィリングと合わせつつ、実にうまく引き出します。
今回、栃木県那須黒磯からカネルブレッドが特別に銀座三越に出張。
オーブンやミキサーを入れて、その場で焼きたてのパンを提供。
東京の人たちに、最良の状態でカネルのパンをお披露目いたします。
そして、最高のパートナーに参加いただけることになりました。
中目黒のカフェ・ファソン。
ZOPF、365日、トラスパレンテなど並みいる名店に愛され、豆を提供している自家焙煎の雄。
オーナーの岡内賢治さんもまた、テロワールを表現することにすばらしく長けた方です。
小麦のフレーバーを重視したパンに圧倒的相性を見せる「新麦ブレンド」を引っさげて、登場します。
その場で一杯一杯丁寧にお淹れする他、シングルオリジンの豆も販売。
パンとコーヒーの驚くべきマリアージュをぜひ体験してください。(これについては後日詳報)
この企画は、銀座三越7階 催物会場で行われる「GINZAでパンとコーヒー」展の目玉として行われます。
会場には他にもいろいろなパン屋が出展しています。
ぜひ遊びにきてください!
新麦コレクション本年もよろしくお願いします。
おいしくて、安全な小麦がもっと日本中にあふれる未来を目指し、新麦コレクションは今年もっと活動を加速させたいと思っております。
引き続き応援をよろしくお願いします。
たいへん遅くなりましたが、に、ログロード代官山内「GARDENHOUSECRAFTS」で行われた「新麦パーティ」のご報告です。
新麦の収穫を祝い、小麦がやってきた大地や収穫した農家さんの仕事に思いを馳せ、感謝する収穫祭がこの「新麦パーティ」です。
10:30からスタートした新麦パーティ【販売会】。
朝まで降りつづけた強い雨は予報に反して奇跡的にあがり、なんとかイベントを開催することができました。
とはいえ冷たい風が吹く寒い天候の中、たくさんの方に足をお運びいただき、行列までできたことは、たいへんありがたいことです。
GARDENHOUSECRAFTS周辺のスペースに白いテントが立てられ、特設ブースにおいしそうなパンが並べられました。
(ソーケシュ製パン+トモエコーヒー)
全国各地の新麦の個性をパンとして表現したい。
各店のパンはそんな思いにあふれていました。
(麦家)
第1回10:30~
カネルブレッド(栃木)、ブルージャム(福岡)、麦家(宮城)、
ソーケシュ製パン(北海道)、リュミエールドゥベー(神奈川)、テーラ・テール(愛知)、パンストック(福岡)
(リュミエールドゥベー)
第2回12:30~ パーネ・エ・オリオ(東京)、宗像堂(沖縄)、和むぎやろくじゅう(埼玉)、GURUGURUBAKERY(東京)、川越ベーカリー楽楽(埼玉)、TOLOPANTOKYO(東京)、チクテベーカリー(東京)
第3回14:30~
シェ・ジョルジュ(広島)、ヨシダベーカリー(東京)、komorebi(東京)、コウボパン小さじいち(鳥取)、セテュヌ・ボンニデー(神奈川)、禅ぱん(広島)、ムール・ア・ラ・ムール(神奈川)
販売にあたったのは、ボランティアの人たち。
みんなで力を合わせ笑顔で接客していただきました。
13時からGARDENHOUSECRAFTS屋上で行われたのは新麦パーティEATLIVE!。
全国8つの小麦産地から生産者・製粉会社が来場。
8人の人気シェフとチームを組んで、今年の新麦を表現したパンを出展しました。
来場者は8つのブースを巡り、パンを受け取り、直接作り手と触れ合う。
またマイクでは作り手のインタビューを随時行います。
ミュージシャンのように、農家やパン職人が行う、食べるライブなのです。
■江別製粉(北海道) × ブーランジェリーレカン割田健一シェフ
ハルユタカ30周年を記念したバゲット「2015ハルユタカポーリッシュ」。
国産小麦でパンを作ることなどほとんど誰も想像していなかった時代から、地元の小麦をすくいあげ、ブランドとして確立したのは江別製粉でした。
それを記念するパンとして、はるゆたかの個性を最大限に活かすため、副材料の入らないバゲットを選択しました。
そして、ホットワインをイメージ、山梨のカベルネ・ソーヴィニョンとスパイス、銀座のはちみつ、みかんを入れた「春よ恋」。
廣瀬さんのスペルト小麦の粒、チーズ、たまねぎソテー、千葉の加瀬さんのピーナッツを混ぜたリゾットパン「キタノカオリ」。
割田シェフが大きく焼いたパンは来場者の歓声を誘っていました。
■前田農産・前田茂雄(北海道) × ブラフベーカリー 栄徳剛シェフ
自らの味わいを強く主張するより、食感のよさや製パン性で他の小麦や具材を活かすのが、はるきらり。
そのさっくり感や香ばしさを活かすために、栄徳シェフが弾き出した答え。
ブラフベーカリー名物のミルクフランスに仕立てることです。
引きのない不思議な食感は、小麦粉の30%だけ先にローストしてグルテンを死活させるテクニックで作られます。
前田さんはジーンズで作ったかっこいい作業服で来場。
高齢化が進む農業を若い人があこがれるような職業にするための試みです。
■素材舎(三重県) × カタネベーカリー 片根大輔シェフ
もちもちの食感がおもしろい「桑名もち小麦」。
もちを思わせる和の食感がふさわしいパンはあんぱん。
智子さんがあんを炊き、片根シェフが包あんする。
このイベントのために夫婦で200個以上も作りました。
いま話題のオーブントースター「バルミューダ」がもちこまれあたためられたあんぱんは、表面ぱりっと、中もちっと、あんことろとろという最高の食感。
寒気も手伝って最高のおいしさとなりました。
■前田食品(埼玉) × タルイベーカリー 樽井勇人シェフ
埼玉で作られるハナマンテン。
かっては麺用しかなかった埼玉で、パン用小麦を作るのは年来の悲願でした。
ハナマンテンを作る農家、川越のとなり坂戸市の原さんも来場してくれました。
新麦の名にふさわしく、10日前に挽いた埼玉県産の小麦「国産ふらんす」。
それを使って、樽井勇人シェフが作ったのは伊予かんピールとマカダミアナッツ入りのパンです。
■ぼくらの小麦(山梨・神奈川) × 365日 杉窪章匡シェフ
おいしい空気、寒暖差があり乾燥した気候、きれいな水。
小麦をおいしくする要素がすべて揃ったような山梨県の高原地帯・北杜市で作られた小麦を石臼で挽いた「ぼくらの小麦」。
杉窪シェフは小麦のフレーバーを最大限に表現するため、あえて無発酵でパンを作りました。
数珠のように小さな玉がつながっているのを手でちぎって分けあう形。
生産者、製粉会社、流通業者、パン職人、消費者がつながりあうという新麦コレクションの理念を表現したパンです。
おいしさにこだわって作られた小麦を、風味をとばさないよう低速で石臼を挽いて作られる湘南小麦。
清水宣光さんが湘南小麦のパンにアンチョビバターをはさんだのは、湘南→しらす→いわし→アンチョビという連想から。
■大地堂・廣瀬敬一郎(滋賀) × パーラー江古田 原田浩次シェフ
個性の塊のような二人組。
原田浩次さんがディンケル小麦で作ったのは、粒のディンケル小麦を炊いて生地に混ぜ込んだパン。
また、原田さん自身が収穫してきたワイン用のぶどうを種のまま混ぜたスキャッチャータも販売。
イタリアで秋の風物詩となっているスキャッチャータは収穫祭にふさわしいパンです。
ワインも持ち込まれ、お祭りの雰囲気が漂いました。
米山シェフが「ミナミノカオリ」の全粒粉で作った「 み な み ち ゃ ん の パ ン ケ ー キ 」 は、パンとパンケーキの中間。
全粒粉ならではの野性的な香りを発酵クリームやバターの甘さやミルキーさでバランスさせたもの。
自然の感動を、やわらかくソフィスティケートした形で伝えたいという米山さんの狙いがはまっていました。
千葉県産のピーナッツペーストがベーカリーの圧倒的支持を受けているボッチの加瀬宏行さんがブースを出したり。
世界各地の豆の個性を見事に表現して焙煎するカフェ・ファソンの岡内賢治さんもパンに合うコーヒーを供してくれました。
こんな一幕もありました。
観客として来場していた若い農家・小林祐さん(群馬県すみや農園)。
私は数年前、農業をはじめる前の小林さんに大地堂(滋賀県)の廣瀬敬一郎さんのところで出会ったことがあります。
自分もディンケルを育てたいと廣瀬さんに話を聞きにきていたのです。
あれから3年、小林さんは農園主となりいよいよディンケル小麦を植えることになり、このイベントの中でディンケルの種(つまり小麦の粒です)が手渡されたのです。
来場者みんなに祝福され。
農業は高齢化が進み、離農する人が後を絶ちません。
そんな中、おいしくて安全な小麦を育てる人にもっと出てきてほしい。
新麦コレクションの切なる願いです。
東博己さんも挨拶で言っていたように、イベントに参加した農家さんは、自分の丹誠込めた麦をおいしそうに食べる人を見て、本当によろこんでいました。
観客のみなさんはどうだったでしょうか。
みなさんの笑顔が会の成功を物語っていたと言うのは、手前味噌でしょうか。
最後になりましたが、ご来場いただいたみなさま、そして運営を手伝ってくれたボランティアのみなさま、ご協力いただいたパン屋さん、その他の業種の方々。
みなさまに厚くお礼を述べたいと思います。